2011年8月8日月曜日

全ての原発今すぐなくせ 8・6ヒロシマ宣言

原爆投下から66年目の本日8月6日。私たちは、フクシマとヒロシマの怒りをひとつにして、すべて の原発をただちに、一つ残らず廃絶する闘いにたちあがることを宣言する。


福島で引き起こされたこと、それはまさしく「第三の原爆」だ。地震直後から福島原発はメルトダウン を開始し、ついに爆発を起こした4基の原発から、広島原爆数十個分もの死の灰が福島、東日本一帯、全 世界にまき散らされ、今も放射能の放出は止まっていない。まさに人類史上最悪の事態が進行している。
何が「直ちに影響はない」だ! ヒロシマ・ナガサキの被爆者が被爆後 10 年、数十年後に放射能によって 命を奪われた事実、奪われ続けている事実を知らないとでも言うのか! しかも今日、のうのうと広島に やってきた菅首相ら政府・東電は意図的に情報を隠し、200 万福島県民、30 数万人の子どもたちに大量被曝を強制したのだ。そして今も放射能汚染の中に放置し、内部被爆を深刻化させ、見殺しにしている。原 発によって農地も家畜も奪われ、生活を根こそぎに破壊された農家が、何の保障もされずに自殺に追い込 まれている。これはヒロシマ・ナガサキの被爆者・被爆二世に対して日米両政府がとった「抹殺政策」と 同じではないか! いったいこんなことが許されていいのか!
「福島を返せ!」「放射能に未来を奪われてたまるか!」――突如として「核の戦場」にたたき込まれた フクシマの怒り、叫び、絶対的な要求。それは、66 年前の原爆で一面の焦土と化した広島から「にんげん をかえせ」と立ち上がった被爆者の、根源的な叫びと完全にひとつだ。福島を返せ! ふるさとを返せ! 職場を返せ! 牛を、農地を、海を返せ! 未来を返せ! すべてを元通りにして返せ! 子どもの命を守れ! 私たちは、この要求を貫き通すまで、絶対に一歩も引かない。フクシマを引き起こした政府・政治家・東電・ 財界・御用学者らのすべてに全責任をとらせる。

原爆と原発は同じだ。反核と反原発はひとつだ。はじめから、労働者民衆を皆殺しにするための兵器と して開発された核。広島と長崎の人間と街全体を、数千度の熱と爆風、放射線で灼き尽くした原爆。アメ リカや日本の帝国主義者たちは、この原爆=核に対する被爆者の怒りを押しつぶし、核保有を続け、核武 装の道を開くために、「核の平和利用」なるものをでっちあげ、原発をつくったのだ。
この原発は労働者を被曝させなければ成り立たない。原発の中では日々、大量の原爆材料・プルトニウ ムと膨大な「死の灰」が生み出されている。こんな原発をエネルギー源とする社会は、労働者を徹底的に 犠牲にする社会であり、絶対的に間違っている。「原発の即時停止・廃止は非現実的」なのか? ならば原 発で労働者を被曝させ、使い捨てにし、殺すことの上に成り立つ社会が「現実的」とでもいうのか!
私たちは断言する。原爆から生まれた原発は、「100%の悪」である。原発は即時全廃しかありえない!

原発の即時停止と廃炉を実現するカギを握っているのは、労働者自身の闘いだ。新自由主義の下で団結 を奪われ、分断され、非正規、低賃金、失業に追い込まれ、被曝労働以外の生きる道を奪われてきた青年 労働者だ。いまこの青年たちを先頭に、反原発の巨大なうねりがまきおこっている。反原発・反失業を闘 う労働運動、労働組合を甦らせ、青年労働者が闘う団結の中心になったとき、すべての原発を必ず止める ことができる。この闘いは、全世界労働者共通の闘いだ。「フクシマが警告している。ただちにすべての原 発を止めろ」――これが世界の労働者民衆の叫びだ。ヒロシマから反原発・反失業の国際連帯を実現しよう!

この夏こそ全原発の停止・廃炉を決するときである。あらゆるウソ、「やらせ」をあばかれた政府、全電 力資本をさらに徹底的に追い詰め、原発の息の根を止めるのはいまだ。「段階的」などと言って、猶予をあ たえては決してならない。事態は切迫している。いまこそ、怒りの声をあげよう! 行動を起こそう! 全世 界の労働者、農民、漁民、母親たちは、団結しよう!

福島を返せ! ヒロシマ・ナガサキを、フクシマをくり返すな!

2011年8月6日

宣言のダウンロードはここから

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